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十勝の玄関口清水町、雄大な日高山脈の麓の自然景観豊かな町。
町内には国道が2本、JR十勝清水駅、道東自動車道清水ICがあり、こんなにも恵まれた環境を生かさない手はありません。通過される町からの脱却です!
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町長へ農業王国清水町の種類豊富で、安心・安全な食材を使用した、
ご当地グルメ開発を提案。「食」をきっかけに官民一体となった町おこしがスタートする。
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「食による観光まちづくり」
講演会を開催。180名の参加者が固唾を呑んで見守る中、肉用牛生産道内第2位、鶏卵生産第3位の食材を使った「十勝清水牛玉ステーキ丼」が提案される。
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提案を受け、提供店を募集。
ごはん屋ゆめあとむをはじめ、採算度外視で町を元気にしたいと思う9店の参加が決定した! 開発に関し与えられたキーワードは、「サイコロステーキ」「鶏卵」「丼」だけである。
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ランチに提供する肉ということで、低脂肪で低カロリーな「十勝若牛」の使用が決まる。
通常のホルスタイン肥育牛は、18ヶ月~20ヶ月かけて肉になりますが、この十勝若牛の肥育期間は約14ヶ月。やわらかく食べやすい秘密はそこにあります。
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試食検討会。
それぞれの料理人が、自由な発想で試作を持ち寄るが、観光客を引きつける、見た目のインパクトが足りないのではとの意見がでる。
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試食会とは別に、定期的に企画会議を開催。
提供ルールの検討や調理方法についても、話し合いが行われた。
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忙しい仕事の合間をぬって試作・研究。
さらに毎週全体で集まりチームとしての一品づくりに励みました。観光客にうけるものを意識し過ぎて、見た目重視にこだわり過ぎたところがありました。美味しくなければいけない! 原点に返った瞬間です。
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年代・男女比を考慮した試食モニターの実施。
肉、卵、ご飯に一体感がないとの意見が多く、卵の調理の仕方に苦労しました。
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最終的に卵の使い方(オムレツ風、きんし、ふわふわ)と味(味噌・塩・醤油)を変えた3種類の丼が完成。
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味噌・塩・醤油の3種類の中から選んだのは味噌味でした。
味噌・塩・醤油の3種類の中から選んだのは味噌味でした。卵もふわふわスクランブルと名付けられ、トロトロの卵がごはんとからみ最後まで美味しく食べられます。家庭でも簡単に作れそうに見えますが、白味噌ベースの特製味噌は30数回の試作の苦労の末生まれたものです。
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個人経営の料理人が協力して一つのものを作る。
個人経営の料理人が協力して一つのものを作る。そこには、今までの料理人としての経験やプライドは必要としません。必要なのは、町を元気にしたいと思う強い信念と使命感だけです。
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このみんなの笑顔がすべてを物語っています。
次世代を担う子供たちのために、みんなで力を合わせて完成させた宝物「十勝清水牛玉ステーキ丼」を残すことができました。この子供たちが大きくなった時、清水町のご当地グルメとして根付いているでしょうか、清水町と言えば「牛玉丼」と誰もが認めるものとなっているでしょうか。完成がゴールではありません。これからがスタートです!!