「さっぽろオータムフェスト2010」魔の3期(9月28日~10月3日)マスコミは離れ、気温は低く、人手が最も少ない期間と恐れられている時期なんです。開催日前日の夜中ブース内設営。もう期待と不安で、子供みたいにワクワク感が止まりませんでした。
道東自動車道全通対策、人口減少問題など、交流人口の増加を目指し、町民有志が集まり死ぬもの狂いで作り上げた、この「牛玉丼」。早くも札幌でお披露目できるなんて思いもしませんでした。最初は、町民有志だけで始めたこのご当地グルメ開発でしたが、いつの間にか町、観光協会、JA、商工会、建設業協会など多くの地元団体が支援してくれるまでになっていました。今回のオータムフェストには、全関係団体から販売スタッフが参加してくれました。
今回一番悩んだのは、提供価格です!同じエリアには、B1グランプリでも活躍中の「オホーツク北見塩やきそば」「富良野オムカレー」他、全道有名ラーメン店が軒を連ねてるのですから…。初出場の知名度の無さ、まずは「十勝清水」の名を知ってもらうためにも最安値の500円に設定。この安さで出せるのも、地元関係団体が、販売スタッフとして参加してくれているからなんです。
あれ?あれ?あれ?予想を超える出来事が!!とにかく「十勝清水牛玉ステーキ丼」のブースの前にはお客様が並ぶのです。えっ?なんで?確かにオータムフェストのパンフには、今回一押しと書かれてるけど…。価格が500円だから?それだけじゃないんです。店の前には、十勝清水の町のパンフと牛玉丼のパンフを配りPRしているスタッフが常時4、5人声を張り上げてくれているではないですか!!
販売実績9月28日-406食(大雨)29日-668食 30日-950食 10月1日-940食 2日-1,500食 3日‐1,218食 6日間合計5,682食を販売!今回、そして過去の第3期での販売実績でもNO1の販売実績記録だそうです。食数は気にせず、十勝清水の名を売るのが目的とはいえ、この結果は素直に嬉しいですね。牛玉丼を食べて頂いたみなさんありがとう!今度はぜひ地元で食べてくださいね。道東自動車道「十勝清水IC」の表示をみたら思い出してください!!
「売れてよかったね!」こんな華々しさの裏には、本当に苦労の日々がありました。普段話したことのない人たちが、町を元気にしたいと思う共通目標の元、それぞれの仕事の合間、そしてプライベートの時間を割いて、牛玉丼という一つのものを作り上げてきたのです。そして、この6日間でさらにその団結力が強まったような気がします。「大変だったけど、やって良かった。」という声がスタッフの口から聞こえるからです。私たちはグルメを開発することが目的ではありませんでした。あくまでもグルメ開発を通じて十勝清水の未来を考えるきっかけ作りとして始めたのです。ここがゴールではありません。これからがスタートなのです。どれだけ多くの人と関わりを持ち、広がりを持たせるかが今後の課題となってきます。